専門コース

工芸コース

工芸コースは木工製品の製作を、製図の段階から部材加工、組み立て、塗装、仕上げに至るまで行い、その間の加工上の要素、つまり、木材の性質や加工上の基礎的・基本的な技術を学び、さらに、職業生活に必要な実践的態度を育てることを目標としています。1年生では主に板材加工を学び、書棚、マガジンラック等を製作します。2年生では主に、角材加工を学び、小椅子、チャイルドベンチ、小物入れ(3段引き出し)等を製作します。3年生では、フラッシュ構造、框組などの手法を使って、五段引き出し、チェスト(洋タンス)等を製作しています。木材という、貴重な資源を使っての学習なので、無駄にしないよう気をつけています。また、加工段階では両歯鋸や平かんな等の手工具の他、丸ノコ昇降盤や手押しカンナ盤などの木工機械も使用しますので、安全に対して細心の注意が必要です。できあがった製品は文化祭で販売をしています。

機械コース

 機械コースは金属材料を使った「物つくり(製品製作)」をしています。製品としては、ちりとり・傘たて・工具箱・文鎮・状差し・ハンガーラック・ワゴン・アクセサリースタンドなどです。使用機械として高速グラインダ・帯のこ盤・ディスクグラインダ・ベルトグラインダ・ボール盤・旋盤・折り曲げ機・管曲げ機などです。また、ガス溶接による溶接作業、リベット接続、タップ・ダイスによるネジ加工もできます。製品の多くは文化祭で展示販売をします。校内外から注文を受けて展示棚、体育機材などにチャレンジし、大物製作もしています。

窯業コース

 窯業コースでは、陶磁器の製造を行っています。粘土を作ったり、釉薬を調合したりから始まって、成形、削り仕上げ、素焼き、釉薬掛け、本焼き、販売と、窯業に関する全ての作業を行っています。成形は機械ろくろ、板作りを中心に、手びねりや電動ろくろも行っています。作っている製品は、湯呑、珈琲碗、飯茶碗、汁碗、各種皿類等の食器から、傘立て等の大物迄、様々なものを製作しています。『より良いものを、お求めやすいお値段で!』をモットーに、日々精進しております。おかげさまで、保護者や地域の皆様だけでなく、多くのお店で器として使っていただいております。文化祭の折等に、一度御覧いただければと想います。 

クリーニングコース

 クリーニングコースでは、生徒の体操服や制服、寄宿舎で使うシーツなどを教材とし、洗濯・仕上げの練習を行っています。機械類はすべて実際にクリーニング工場で使用されるもので、本格的な技術を身につけることができます。また、さまざまな素材・形の衣類に対応できるように、職員からも私服を預かり、クリーニングを行っております。

 「お客様の商品を大切に、丁寧に扱う」ことを第一に作業に取り組んでいます。

被服コース

 被服コースでは主に綿布を用い、縫製工場で使用されている工業用ミシンやアイロン、ロックミシン等を使用して製作しています。1年時には、刺し子の絞り袋・スモック風エプロン・アームカバー・ポーチ他、2年時には、キュロットスカート・ファスナーつきキルティングバッグ・ジャンパースカート・小物類他、3年時には、ブラウス・スモック・パーカー他を作ります。これらの製品は、生徒が自分たち自身で、文化祭で販売しています。

 縫製作業を通して、就業する上で必要な技能と態度を習得することができるよう、日々がんばっています。